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2014年01月16日

あすなろサンシャイン

寒い日が続きますね。
宮古島は製糖期に入り、街中はのんびりしたムードが漂っています。
(つか「製糖期」って一発変換できないんですね。びっくりした)
こんな夜はガリンペイロで燗をつけた日本酒なんか片手に気の利かない店主とあーでもないこーでもないとやるのがおすすめですよ!(長い)



さて、先日NHKのドキュメンタリー番組「クローズアップ現代」で取り上げられて話題になっている「ポエム化」について少し。

これは「震災以降、JーPOPの歌詞のような優しくポジティブな表現の多用が、若い世代を中心に広がっている」ということを取り上げて、自治体の条例の名前や居酒屋甲子園について取り上げているのですが。
(クローズアップ現代HP http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3451.html
地方自治体の条例の名前で「人と地域をつなぐ、こどもたちの笑顔あふれるむくもりとふれあいのなんちゃら条例」みたいなのが全国で増えているよ、というお話で、あとは習志野市の谷津町が名前を「奏の杜」(かなでのもり)に変えました、とか、行政がなんだか耳触りのよい(まちがった用法)表現を使いだしましたよーこれどうよ?とういうのが番組の前半。
そして後半に取り上げられたのが、全国選抜の居酒屋が横浜アリーナの大舞台でプレゼンテーションを競い合うという「居酒屋甲子園」でした。

全国から選りすぐりのアツい店員さんたちが集うわけですから、そりゃあもうアツいわけですよ。華氏451度ですよ。舞台ですから夢とか絶叫しちゃうわけです。泣いちゃう人だっています。
でもね、その編集の仕方が見事に偏向があるっていうか、「異様」なかんじにとれるように番組が作ってあるわけです。
案の定放送終了後のネットには「キモい」とか「宗教みたい」とかの言葉が溢れとりました。
(関連記事『「夢」「仲間」を声高に叫ぶ「居酒屋甲子園」に違和感? NHK「若い世代のポエム化」特集がネットで反響呼ぶ』
http://news.livedoor.com/article/detail/8434838/

そこで思うんですけどね、たとえば先週の日曜にテレビでやってた日体大の「集団行動」は感動的で、なんで「居酒屋甲子園」は気持ち悪いと思うのか。
オリンピックに向かって団結して声出ししてるスポーツマンはカッコよくて、なんでポエムをチョコペンで皿に書き綴る居酒屋のおにいちゃんには引いちゃうのか。
もちろん番組のテーマにもなっていた「搾取」」や「長時間労働の正当化」みたいな問題はあると思います。
でもそこには「飲食店の店員ふぜいがアツくなっちゃって」という職業差別みたいなのもあるんじゃないかなーと思っちゃいました。
「日本のため」に奮闘するのはすばらしくて、「自己実現のため」に必死になるのはカッコ悪いという風潮も。
いつも冷めている(または心がないといわれている)わたくしではありますが、サービスマンのひとりとしていろいろ考えさせられるところであります。


さて、そういいながらもポエマー(和製英語)のひとりとしてわたしもひとつ詠まないわけにはいけません。
ガリンペイロのキャッチフレーズとなりそうなポエムをつくってみました。




バッカスの名の下に集いし巡礼者たちよ
今宵も己の躰をこの甘美なる液体に浸し
吠え、踊り、耽溺するがいい
潰えた夢や望郷の叫びを
報われぬ情愛の思いを
店の片隅にそっと置いて行くがいい



く、暗い…
やっぱり最後は「まんが道」でおなじみのアレで締めくくりたいと思います。




なろう!
なろう!
あすなろう!
明日は檜の木になろう!

あすなろサンシャイン



Posted by ガリンペイロ at 21:04│Comments(1)
この記事へのコメント
ひとりぼっちで逃げ出した夜
ひとりぼっちでたどり着いた店
ひとりぼっちが集まって
なんでもできるよ
ひとりぢゃないから
※下手な毛筆書体

こういうのがポエムだと思うんですけど…
Posted by たろう at 2014年01月19日 19:50
 
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