週末、そして台風

ガリンペイロ

2011年07月15日 04:11

暑い毎日が続きますね

お約束の週末台風がまた!
なかなかビッグな奴だということで、これからの動向を注視しなければ!

マンゴー収穫最盛期ですし被害がないとよいのですが


それにしても今年は台風の当たり年のようで
涼しくなるまで気が抜けませんね



本日は台風中にお家にロックアップしたときのために最適な書籍をご紹介

スティーブンキング「アンダーザドーム」



ある10月の晴れた日、アメリカの小さな町が突然透明な障壁に閉ざされた…
障壁を通すのはわずかな空気と水と電波だけ
閉ざされた町の中で権力や絶望が渦巻いて、いつしか町は地獄絵図になってゆく…

ありがちといえばありがちな設定なんですが、いやあ、面白いのなんの!
全1,400ページフルスロットルで息つく暇なし!

キングは最近の著作「セル」でトホホ感を味わったのであまり期待してなかったのですが…
これはいい!
犬の一匹一匹までいきいきと描かれています
(ねこが出てこないのは不満ですが活躍を期待できない動物なのでしょうがない)


面白いのは、最初にドームに閉ざされる以外はいわゆる未知の恐怖が起こらないこと
(そういうところでは映画「ミスト」と似ているようで違います)
燃料も食料も十分にあるのになにかが少しずつおかしくなってゆくのです
おもに町の権力者によって…

いろんな要素が(もちろん偶然ですが)今の日本の状態と符合しているようで興味深いです
空気が日に日に澱んでゆく「やな感じ」は絵空事と忘れ去れないリアルさを残します


まあ、そんなことは置いといても単純に面白い!
上下巻で5,800円!
高い!

大丈夫、ぼくらには図書館がある!!

「きみがカレッジを卒業したころから払わされてる市民税ってやつのおかげで、クソみたいな物書きがもう一日生き延びるって寸法さ」



翻訳ものを読んだ後は海外ミステリー文体ごっこ遊びをしたくなりますね

「ガリンペイロだと?あの酔いどれ野郎の店に行って何か面白いことでもあるのかね?
すっぱいワインとあの図体がでかいだけの男が並べる歯が浮くようなおべっかで気持ちよく酔えるとでも?」
「やめて!そんな悪口を何ダース並べたってわたしはあの店に行くのをやめないわ」